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Twitterを用いたソーシャルゲーム「ゆけっ!はるひろ!」

形式 
ポスター発表
受講スキル

Twitterの利用経験

受講者が得られる
であろう知見

Twitter 等のSNSを利用したマッシュアップコンテンツやゲームの開発手法とユーザのプレイデータの収集・分析手法

Facebookアプリやmixiアプリの登場とともに,SNS内での人間関係をゲームに反映させたソーシャルゲームが注目を集めている.ソーシャルゲームにはSNSの情報をゲームに反映し,またゲームプレイの情報を他ユーザに何らかの形で通知することで,元となるSNS内でのコミュニケーションを活性化させる効果がある.
ここで,Twitterを元にソーシャルゲームを開発することを考える.一般的にソーシャルゲームと言われているものはFacebookアプリやmixiアプリなど,提供されているAPIを用いて開発されているものがほとんどであり,SNS内のデータへの統一的なアクセスや課金など様々な面でのメリットがあるが,サンドボックス上での実行などのデメリットもある.その点Twitterはサンドボックス等の制限がほとんど無く,また多くのユーザの頻繁な更新により,ゲーム内で利用できる情報か豊富にある.
Twitterを用いたソーシャルゲームについては「ソーシャルコンバットV」(http://socialcombatv.com/)や「Tweetバトル」(http://tweet-battle.com/index.php)などか挙げられるが,これらのゲームはTwitterアカウントのユーザ名やアイコン等の情報のみを利用しており,Twitterの最大の特徴とも言えるユーザ同士の会話の情報を用いておらす,会話とゲームの相互作用は実現できていない.アカウント単体が持つ情報だけでなく,つながりや会話といったユーザ同士のインタラクションをゲーム内に反映すれは,例えばゲーム中に登場するキャラクタの能力がTwitter内での会話に応じて変化したり,Twitterを介して他ユーザがゲームプレイをサポートしたりすることが出来る.ゲームプレイの情報をTwitterにフィードバックし,さらにそこから得られた他ユーザの反応をゲームに取り込めば,従来のゲームが持つエンタテインメント性を増すだけでなく,Twitter上でのコミュニケーションそのものを活性化させることもてきる.
これらを踏まえ,Twitterを用いたソーシャルゲーム「ゆけっ!はるひろ!」(http://yukeharu.appspot.com/)を開発した.ゆけっ!はるひろ!はプレイヤ同士がそれぞれ自分のフォロワーからアカウントを選んで対戦するゲームである.ゲーム内でのアカウントの能力はTwitter内での活動によって変化し,例えば他のユーザと頻繁に会話するアカウントを元にしたキャラクタは回復行動が行えるなどである.ゲームの進行を表すログはキーワードを付与したつぶやきとしてTwitterに投稿することができる.例えばAがゲーム内でのBでCを攻撃すると「Bの攻撃!Cに10のダメージ! yukeharu A」の様なつぶやきが投稿され,ここではyukeharu Aがキーワードとなる.投稿したつぶやきがリツイートされるなどしてタイムライン上にキーワードを含むつぶやきが投稿されると,そのつぶやきをさらにゲームに取り込むことができる.この様に,ゲームプレイの様子をTwitterに投稿し,それに反応した他ユーザの投稿をゲームに取り込むといった,ゲームとコミュニティの相互作用が行われている.
本セッションではこのゲームを開発,公開するにあたって得られた開発手法やユーザのプレイデータを分析した結果について発表する.

  • 戸谷 直之

    関西学院大学

    理工学部情報科学科

    学生

    1988, 生
    2007, 関西学院高等部卒業
    2007~, CrestMuseXML Development Project
    2007, 文部科学省ICTスクール2007和田クラスTA
    2008, 文部科学省ICTスクール2008和田クラスTA
    2009-2010, 関西学院大学主催学生提案企画「学生向けプログラミングセミナーの開催」採択
    2009, 文部科学省ICTスクール2009TA
    現在, 関西学院大学理工学部情報科学科

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