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「初めてのCEDEC講演!」
改め「今更聞けない?CEDEC講演Tips!」

0.なにもわからないんですが…

初めてなのですから仕方が無いです
CEDECについておおまかに説明します

ゲームを含む、コンピュータエンターテインメント開発技術向上を目指した講習会
1999年第1回開催、今年が13回目(年1回)
昨年はパシフィコ横浜で8月31日(火)から9月2日(木)の3日間開催
約4,600人が受講
最も多い参加者はプログラマー(約45%)
引き続きアーティスト(約20%)
企画やサウンドはそれぞれ10%位
(パーセンテージは過去開催からの統計ベースです)
他業界の方や先生、学生さんの受講もあります

当日はどうすればいい?
セッション登壇当日について少しだけ説明します

プレゼンに使うPCは必ず自前で持ってくる
難しい場合は事務局へ相談して下さい

ACアダプタも忘れず持ってくる
以前、講演中にバッテリー切れということがありました

配布スライドがある場合は、自前で持ってくる
自分のセッション開始の30分前には、なにはともあれ「講演者受付」にチェックイン。
教室の確認、セッション開始までの手順などは講演者受付の人に聞いて確認して下さい。
(講演者受付がわからない場合は「パシフィコ横浜会議センター」の2FにあるCEDEC総合受付に聞いて頂くか、もしくはお気軽にCEDECスタッフへ声をかけて聞いて下さい)


くれぐれもパスを忘れずに
パスが無いとパシフィコ横浜や教室に入れません

1.教室に入ったらどうしたら…

なにをすればいいんだろう?
講演前20分の使い方について説明します

教室毎にスタッフがいるので挨拶
たいがいスタッフから声を掛けてくれます

PCとプレゼンテーションスライドと、(あるならば)配布スライドを準備
PCの接続とスライドの配布はスタッフがします

プレゼンテーションスライドをひらけるか確認
なぜかひらけなかったことが幾度かあります
プレゼンスライドのバックアップを持ってこれるようなら持ってきましょう
(ネットストレージやUSBメモリやCD,DVD等)

映像(動画)や音声を使うなら見たり聞いたりできるか確認
映像のサイズや音声のボリュームを確認しましょう
使わない場合でもマイクの音がどんな感じでどんな大きさで聞こえるか確認しておきましょう

2.実は、プレゼン初めてで・・・

大人数プレゼンは確かに緊張します
プレゼンスライドの準備について説明します

公募で送ったドキュメントの内容を今一度見直す
公募ドキュメントを声に出して読む
ドキュメントを読んでいた分数(ふんすう)をストップウォッチで図る
「45÷読んでいた分数(ふんすう)」で出てくる倍率を計算(30分枠は「20÷読んでいた分数(ふんすう)」
「公募ドキュメント文章量(読み上げ分数)×倍率」があなたのプレゼンに必要な文章量の目安を示します
公募ドキュメントを読んでいた分数(ふんすう)は何分位でしたか?読んでいた時間が9分の場合、
60分枠のセッションだとプレゼン文章には公募ドキュメントの5倍の文章量が必要です(目安)
(30分枠のセッションだと公募ドキュメントの2.3倍の文章量が必要です)
#映像(動画)を受講者に見せる場合、公募ドキュメント映像の長さが3分以下ならば、
上記の文章量を短く調整する必要はありません

3.なんとかプレゼン文章はできたけど…

では、プレゼンスライドにしましょう
プレゼンスライドへの編集について説明します

まずは作った文章をそのままプレゼンスライドにしてみましょう
コピペしてみましょう。その後だいたいの段落を整えます。
1ページを超えてしまったら、ひとまず改ページの繰り返しで作業を進めます

全ての文章のコピペと段組み、改ページが終わったら、
それぞれのページが「動機」>「背景」>「中身」になっているか考えて、入れ替え等して調整
どうしても1ページにおさまらない場合は受講する人の事を考え、
見やすくページを分けましょう

4.ページベースのプレゼンスライドはできたけど・・・

では、「序」「破」「急」をつけましょう
プレゼンスライド全体の編集について説明します

サマリー・中身・まとめは、講演の前半・中盤・後半と考えて分けましょう
(60分のセッションの場合、30分のセッションの場合はこの2分の1になります)
サマリー:このセッションはどの様な内容なのかという説明と自己紹介及びアジェンダ(約5分から8分以内)
中身:応募した公募概要で伝えたいこと(約35分以内)
まとめ:このセッションが何だったのか(約5分から8分)

プレゼンの序・破・急(サマリー・中身・まとめ)の比率付けは1:4:1ないし1:5:1
3.で作ったスライド達を上記の比率になるように、スリムにしたり記述を増やしたりします
(講演者自体の自己紹介は「序」に、受講者に見せる映像は「破」に入れた場合の比率です)

プレゼンスライドのページ数目安は60分枠だと24枚程度、30分枠だと12枚程度(あくまで目安)

5.プレゼンスライドの体裁にはなったかな

見やすく、理解しやすくしておきましょう
ここからはプレゼンスライドの編集方法をおおまかに説明します

文字はできるだけ大きく
級数が24Q(16ポイント)未満の文字は後ろの席だとまず見えません

画面下5分の1は使わない
画面下はスクリーンや演台の位置で死角になることもあります

強調は色文字でなく太字とアンダーライン
色文字は角度や照明によっては見づらいので太字とアンダーラインで

6.プレゼンスライドにちょっと納得がいかない

自分で納得いくよう変えましょう
自分のプレゼンテーションです、気になる部分は積極的にどんどん変えていきましょう

話す内容が自分自身の頭に入っていて、
受講者が調子よくついてこれると思うなら、思い切ってプレゼンスライドを軽量化
あまり軽量化すると、受講者に伝わりにくいので注意
全体を通してプレゼンの要点はどこか見直してみましょう

話す内容が自分自身の頭に入りきらなくて、受講者もついてこれそうになければ、
更にプレゼンスライドを増量
喋る言葉全てをスライドにしてもよいが、受講者が聞いてくれなくなるかもしれないので注意

「話す内容の自分の理解・受講者の無理ない理解
プレゼンスライドとしてのまとまりと美しさ」を考えてどんどん手を入れる


CEDiL (CEDEC Digital Library) http://cedil.cesa.or.jp では、CEDEC2006からの数百件のプレゼンスライドなどの資料にアクセス・閲覧できます。この数百件のプレゼンスライドの中からお気に入りのスタイルを見つけるのも結構いいかも知れません

7.他に注意すること

プレゼンスライドで他に注意すること
ちょっとここにも注意

バージョン違い
パシフィコ横浜に持ってきたプレゼンスライドがなぜか最終バージョンと違う!
配布資料とプレゼンスライドが違う!
教室に入る前に必ず確認を!

タイトルと中身の不一致
受講者は「セッションタイトル」と「受講者が得られるであろう知見」と「セッションの内容」から想像するので
必ずかけ離れないものにしましょう

専門用語は控えめに
受講者が知らない用語はもちろんのこと、意味が微妙に異なっている用語もあるので、
できるだけ専門用語は使わないか、その場で補足説明を必ずするものだけにしましょう
#新人さんやあなたと違う職種の方が受講しにきているかもしれません

8.講演をすることが初めてのあなたへ

確かに初めてだと悩みます
ちょっとしたヒントを

ひとつひとつの文章はきちっと言い切る
無理に敬語や謙譲語等を講演中に使わない
使い慣れていない言葉と用語も使わない
プレゼン原稿の棒読みはしない
声を大きくメリハリをつけてしっかり話す
大切なことは、セッションの前半に早目に話す
慣れない冗談は使ったりしない
自分の言葉で話すのを心がける
教室内の沈黙は集中している証拠、怖がらない
受講者が途中で出ていっても動じない
電話が来たのかもしれないし、トイレに行きたくなったのかもしれません。
教室にいる受講者は引き続きあなたのお話を聞きたがっています。落ち着いて講演を続けましょう

9.もう少しだけCEDECからアドバイス

こういうこともしてみるといいですよ

講演前日までに

同僚相手にリハーサル
時計を机においてセルフリハーサル
60分枠なら45から50分以内に収まるようにセルフで確認、30分枠なら20から25分以内

講演時間直前から講演時間中

参加者ひとりに向けてだけ講演する
あがってしまいがちな場合には効果があります

受講者に向かって問いかけをする
講演を一息つきたい時、もしくはみんながわかっていることを自分から言いたくない時に効果があります

実機の映像(動画)やそのキャプチャ映像(動画)を流す
気分を転換したり、受講者の食い付きを更に良くするためには効果的です

ブリッジ(ジングル)やアニメーション等のエフェクトを使う
上記と同じですが、あくまでも使い過ぎないように、受講者は案外飽きやすいです

話すスピードは日常会話より「ややゆっくりめ」に
講演ではどうしても早口になりがちですが、伝える内容がおさまらないということが無い限り、
ややゆっくり話しましょう

時計を忘れず演台において確認を
セルフリハーサルでだいたいの時間はつかめていると思いますが、それでもずれはおきるものです。
頻繁に確認する必要はないですが、時計を適度に見てペース調整しましょう
プレゼンスライドにマイルストーン(進行度)を記しておくと(自分のプレゼンスライドだけに「5枚目開始10分」等)、
よりペースがつかみやすくなります

質問時間を取りましょう
スライド作成のページでも記しましたが、10分前後(30分枠は5分)の質問タイムを残しましょう。
質問がなければ、言い忘れたことや補足を話して終了すればOKです

何か困ったら教室のスタッフを呼びましょう
急にPCが動かなくなったり、マイクの音が出なくなったら、教室内のスタッフを呼びましょう、
講演する自分があわてる必要はなんらありません

差し支えなければ最後に連絡先を表示しましょう(ツイッターアドレスでもOK)
質問時間が無くなってしまう場合もありますし、その場で答えることができない質問もあるでしょう。
質問や意見を送りたい人の為に差し支えない範囲で連絡先(メールアドレス等)を表示しましょう


講演終了後

「これにて、本セッションを終了します。ご清聴ありがとうございました」自分で終了
をきっちりと宣言する

名刺交換をする
名刺交換での交流もCEDEC登壇&講演とプレゼンテーションの醍醐味です。色々と知己を増やしてみましょう。
長くなりそうな場合は、次のセッションの準備に迷惑にならないような場所に移動しましょう
 #たいていは教室内の右か左の端、次のセッションにじゃまになりそうならいっそのこと教室の外でOK



次のセッションの講師にご挨拶する
前後のセッションになったのも何かの縁、セッションの準備に難航しているようでなければ、ご挨拶しましょう

最後に

CEDECまで約1か月となりました。CEDEC運営委員会では皆様の講演が最高のものになるようにバックアップ&フォローアップしていければと思っています。疑問や意見等がありましたら下記までお気軽にご連絡下さい。

cedecspeaker@cesa.or.jp

では、パシフィコ横浜CEDEC 2011でお会いしましょう!
[ CEDEC運営委員会 板垣 貴幸 ]

CQE05725@nifty.com
http://twitter.com/kiyukisan

 

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