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CEDEC AWARDS 2010 最優秀賞発表!

プログラミング・開発環境部門

ホビーからプロフェッショナルまでゲーム作りを支援し開発者の裾野を拡大

「Unityエンジン」開発チーム Unity Technologies

授賞理由

アマチュアからプロまで、モバイルからハイエンドまで幅広い範囲で使える洗練されたゲームエンジンを提供。プラットフォームの多様化が進む中、習熟しやすく、かつ移植性の高い開発環境を提供することでアプリケーションの可能性を広げ、また、開発者のすそ野を広げることに貢献している。

ビジュアル・アーツ部門

リアルタイムNPR 表現の一つの完成形

「ストリート ファイターIV」シリーズデザインチーム 株式会社カプコン

授賞理由

NPR の中でも単なるトゥーンレンダリングではなく水彩表現をリアルタイムグラフィックスで実現した、高いレベルのレンダリング技術と緻密なシルエットデザインがされているモデリング技術のバランスが生み出す効果の集大成を評価。

ゲームデザイン部門

メディアミックスを前提とした相互補完的コンセプトワーク

日野 晃博 氏 株式会社レベルファイブ

授賞理由

TV アニメ番組と同時進行でゲームを展開させる「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」。書籍をゲームの一部として利用させるプレイスタイルを実現した「二ノ国 漆黒の魔導士」など、ゲーム内容に則すメディアの特性を最大限に活用した、メディアミックス前提のコンセプトワークを評価。

サウンド部門

ゲーム機における音質とサイズ、デコード速度の問題を解決

「CRI ADX2」開発チーム 株式会社 CRI・ミドルウェア

授賞理由

ゲーム開発で要求される音質・サイズ・デコード負荷全ての要求を満たす圧縮フォーマットを、マルチプラットフォーム対応ミドルウェア「CRI ADX2」として優れたサポート体制と共に提供、共通フォーマット/コーデックとオーサリング環境の提供による作業負荷軽減を実現することでゲームの品質向上に寄与している。日本製のミドルウェアとして、世界レベルの存在。

ネットワーク部門

先進的かつ高信頼なクラウド環境の日本市場への提供

Amazon EC2/S3 Amazon Web Services LLC

授賞理由

ハードとソフトとネットワークを仮想レベルで連結する技術により、ゲームの開発やネット上での提供に必要なCPU 能力、ストレージ、ネットワーク等を、高い性能、信頼性、スケーラビリティでオンデマンドに提供するクラウドサービスを実現。世界規模の展開を推進する中、2011 年3 月からは東京データセンターを開設、日本国内でのクラウド利用のハードルを大幅に下げた。

特別賞

遊びの本質を見失わず、かつ進化をたゆまぬ本格的なゲームデザイン

田尻 智 氏(株式会社ゲームフリーク 代表取締役)

石原 恒和 氏(株式会社ポケモン 代表取締役社長)

(株式会社ゲームフリーク 代表取締役)

田尻 智 氏

授賞理由

日本を代表するコンピューターゲームのひとつ「ポケットモンスター」シリーズは、ゲームボーイ用に1996年に発売されて以来、たゆまぬ進化を続けています。そのゲームデザインは、昆虫採集など昔からある子供たちの遊びをゲームの中で表現したものであり、ゲームデザイナー田尻氏の実体験に基づくものです。「ポケットモンスター」シリーズは、田尻氏のゲームデザインを基に進化し続け、現在も多くのユーザーに愛されています。ファンタシーから再生産されたファンタシー全盛の現代において、このようなゲームデザインに対する骨太のアプローチは範とすべきものです。

石原恒和氏(株式会社ポケモン 代表取締役社長)

石原 恒和
 

また、田尻氏の創作物である「ポケットモンスター」シリーズを、真正面からプロデュースし続ける石原氏の姿勢、業績もまた見習うところが多くあります。「ポケットモンスター」シリーズが、日本のみならず世界中の子供たちを魅了し続けているのは、その優れたゲーム性と併せ、プロデュースにおけるゲームに対する実直な姿勢があればこそでしょう。

著述賞

オンラインゲーム開発技術を取り扱った、本格的な技術書の著述

中嶋 謙互 氏

中嶋 謙互氏

授賞理由

中嶋謙互氏による624ページの大著「オンラインゲームを支える技術 -壮大なプレイ空間の舞台裏-」(技術評論社 刊)は、著者が長年にわたりオンラインゲームの技術開発を続けてこられた実体験に基づく本格的な技術書です。

その内容は、インターネットの基礎から始まり、ソケットプログラミング、非同期動作のためのプログラミングテクニック、オンラインゲーム特有の技術的問題まで幅広く、かつ深くカバーしています。

ゲーム開発に携わった日本人の著者により、このような、世界に通用するレベルの技術書が生み出されたことを高く評価します。

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