インターネット文明における空想と現実
講演形式
基調講演
講演時間
08月24日(金) 09:45 〜 11:05
資料公開
予定あり

セッションの内容

技術や機械の発達とそれに伴う社会制度の整備などにより、人知が進み、精神的や物質的に生活が豊かになった状態を文明と呼ぶとしたら、私達は「インターネット文明」を確立したことになる。2017年に全人口の半分を超える数の人がインターネットに参加したことにより、残りの人類の参加は時間の問題となった。インターネット専用の低軌道衛星の計画が進み、地球のどこにいてもインターネットに参加できるようになる。

インターネットで流通するデジタルデータは性能的な制限を意識させずに処理される。ネットワークでつながった計算資源はときにとてつもない力で人類をサポートする。

講演者プロフィール

村井 純

慶應義塾大学

環境情報学部教授

大学院政策・メディア研究科委員長

<講演者プロフィール>

工学博士(慶應義塾大学・1987年取得)
1984年日本初のネットワーク間接続「JUNET」を設立。1988年インターネット研究コンソーシアムWIDEプロジェクトを発足させ、インターネット網の整備、普及に尽力。初期インターネットを、日本語をはじめとする多言語対応へと導く。

内閣高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)有識者本部員、内閣サイバーセキュリティセンターサイバーセキュリティ戦略本部本部員、IoT推進コンソーシアム会長他、各省庁委員会の主査や委員などを多数務め、国際学会等でも活動。

2013年「インターネットの殿堂(パイオニア部門)」入りを果たす。「日本のインターネットの父」として知られる。

著書に「インターネット」 (岩波新書) 著、「角川インターネット講座」第1巻「インターネットの基礎 情報革命を支えるインフラストラクチャー」(角川学芸出版)他多数。