インタビュー:ラウンドテーブル・ワークショップ

「オンラインでの実施において、インタラクションを伴う取り組みを現地と同じ密度で行うことが最も難しいと感じていますが、少なくとも『意欲的な開発者が集う場』という本質は変わりません。」

セッションWGリーダー 
粉川 貴至
──セッションWGリーダーの粉川さんに、ラウンドテーブルとワークショップについて、それぞれお伺いします。まずはラウンドテーブルのご紹介をお願いします。
粉川:ラウンドテーブルは一定のテーマについて、その場に集まった参加者を交えて議論する場になります。
──ワークショップのご紹介をお願いします。
粉川:ワークショップは「参加者が実際に手を動かしながらセッション内容を学ぶことができる」形式です。参加者はより具体的に実体験で学ぶことができます。
──昨年のCEDEC2020では急遽オンライン開催に切り替わったこともあり、ラウンドテーブルとワークショップは実施できませんでした。
今年もオンライン開催ですが、ラウンドテーブルとワークショップは実施できるようになったのですね。
粉川:はい、昨年は実施できなかったのですが、やはり相互に意見を交換する場や実際に手を動かす場は重要と考え、今年は実施できるように検討してまいりました。そして公募サイトにご案内通り今年は開催を実現することができました。
──オンラインで実施することで何か変わったことはありますか?
粉川:ワークショップの機材の課題が解消されたと感じています。
例年の会場開催の際は参加者のPC環境を講演者が用意する必要があり、応募にハードルを感じる応募者さまもいらっしゃったかと思います。今年はオンライン開催のため基本的には各参加者の手元のPC環境を利用してもらう想定ですので、その分応募への障壁はかなり低くなったかと思います。
──それは応募しやすくなる変化ですね。
ラウンドテーブルやワークショップは通常のセッションとは異なる形式ですよね、応募時に注意することがあれば教えてください。
粉川:ラウンドテーブルについては、議論の進行の仕方についてできるだけ具体的に想像していただき、応募内容に記載ください。
セッション毎に実施の形に幅があることを承知していますので、審査の段階でそれらが確認できるよう記載ください。
──それではワークショップへの応募時に注意することはありますか?
粉川:参加者が作業する環境の提供方法、準備の流れなどをできるだけ具体的に想像していただき、応募内容に記載ください。当日どのような実施となるかについても確認できるよう記載ください。
──オンラインで初の実施となるので、応募時の情報共有が重要になるのですね。
粉川:はい、できるだけスムーズかつ満足感のある機会にできるよう、運営委員会でもいろいろな工夫を検討しています。
オンラインでの実施にあたっての注意事項は特によく読んでいただき、当日の流れについてできるだけ詳細に記載していただくことが円滑な実施につながると思います。
──ご自身のご経験や過去応募者からの反応で、ラウンドテーブルへの応募メリットをどのように感じていますか?
粉川:ラウンドテーブルは応募者自身が一番学びになるところが多いと感じています。
応募者自身が持っている課題や共有したい知見に対して関心がある参加者が集まり議論が交わされるので。
また、同じテーマに興味がある人と繋がることができるところもメリットだと思います。
──それではワークショップへの応募メリットはいかがでしょうか?
粉川:ワークショップでは実際に手を動かすため短時間で深い学びを提供することができます。そのため紹介したい技術やテクニックをより効果的に共有でき、こちらもラウンドテーブルと同様に同じ技術を使う仲間が増えるのがメリットだと感じています。
過去にはスポンサーワークショップも多く開催され、ツールや技術のユーザー獲得に活用されていました。
──最後にラウンドテーブルやワークショップへの応募を考えている方へメッセージをお願いします。
粉川:オンラインでの実施において、インタラクションを伴う取り組みを現地と同じ密度で行うことが最も難しいと感じていますが、少なくとも「意欲的な開発者が集う場」という本質は変わりません。
CEDECで用意される場ができる限り良くなるように運営で取り組んでいますので、是非この場を活用ください!
──皆様からのご応募をお待ちしています。本日はありがとうございました。