レギュラーセッション

「いとしの あなたは とおいところへ・・・」 FINAL FANTASY VI ピクセルリマスター オペラ7か国語歌唱への挑戦

講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月24日(水) 13:30 〜 14:30
講演ルーム
第3会場
受講スキル

・ローカライズ関係者

・プロデューサー、ディレクター

・サウンドデザイナー、コンポーザー&アレンジャー

・歌唱楽曲の制作に興味のある方

得られる知見

・多言語での歌唱楽曲制作ノウハウ

・海外リモートレコーディングに関するノウハウ

セッションの内容

FINAL FANTASY VI を象徴するイベントのひとつである、オペラシーン。

原作ではボコーダーのような「アー、アー」という音色で、あたかも歌っているかのような雰囲気を

醸し出していましたが、リマスター版ではそれらを生歌に置き換えてアレンジしました。

しかも、7か国語(日本語・英語・韓国語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・スペイン語)での

歌唱を収録するという、とても大がかりなものになりました。

どのようにこの計画が立ち上がり実行に移ったのか、実際の音源制作はどのように進めていったのか。

様々なエピソードを交えながらご紹介いたします。

海外展開が必須となっている昨今、多くの国の方々に喜んでいただく施策は欠かせないと思います。

今作の事例がそのモデルケースのひとつとなれば幸いです。

宮永 英典

株式会社スクウェア・エニックス

サウンド部

サウンドディレクター

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<講演者プロフィール>

[略歴]
 1998年 デベロッパー入社
 サウンドデザイナー・コンポーザー・ディレクター・マネージャーとして
 様々なクライアントの案件を担当。

 2017年 スクウェア・エニックス入社
 大阪サウンド部でサウンドディレクションを担当。

[主な参加タイトル]
 ・ドラゴンクエスト モンスターズシリーズ
 ・ドラゴンクエスト VIII~XI等
 ・FINAL FANTASY PIXEL REMASTERシリーズ
 ・SaGa Frontier Remastered
 など

<受講者へのメッセージ>

7言語での歌唱収録。
これは自分としても初めての取り組みで、とてもチャレンジングなものでした。
でも、チームワークをもってすれば不可能なことではない、と分かりました。

色々な国の方々にとって「自国の言語」は特別なものだと思います。
少しでも多くの国の皆様に、楽しんでほしい。
そうした願いを込めて、今回のお話をさせていただきます。
ぜひ皆様のお役に立てればと思います。
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椎葉 大翼

フリーランス

作曲家

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<講演者プロフィール>

椎葉大翼(しいば・だいすけ)
[略歴]
任天堂株式会社で9年間ゲーム音楽の制作に従事
現在はフリーランスの作曲家として活動

楽譜を書いて作曲するスタイルを得意とし
自身の楽曲を集めてピアノ独奏や室内楽編成にて
演奏するコンサートも開催している

FINAL FANTASY PIXEL REMASTERシリーズでは
オペラシーン全般をはじめとした管弦楽編曲や
自身含む14名の編曲者たちの楽譜作成を担当した

[主な参加タイトル]
・World for Two(音楽)
・発見王(音楽)
・OU(音楽)
・STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN(編曲)
・FINAL FANTASY XI(20周年記念楽曲 楽譜作成)

<受講者へのメッセージ>

FFVIの原作は小学校6年生の時、発売日に量販店に並んで買って遊びまくってこの業界を志したきっかけのひとつとなった作品です。その時に感動した原曲を活かしつつも新たな感動を皆様にお届けするべく今回、管弦楽と歌唱による演奏を収録しました。

どこを膨らませて(逆にどこを変えずに)編曲したか、また7種の言語をどのように楽譜に書いていったかをご紹介できればと思います。沢山の方に受講していただければ幸いです。
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春口 友佑

株式会社スクウェア・エニックス

ローカライズ部

プロジェクトマネージャー

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<講演者プロフィール>

[略歴]
 2013年 スクウェア・エニックス入社
 入社以降ローカライズ・プロジェクトマネージャーとして
 ジャンルを問わず様々なタイトルのローカライズに携わる。

[主な担当タイトル]
 ・LEFT ALIVE
 ・聖剣伝説3 TRIALS of MANA
 ・FINAL FANTASY PIXEL REMASTERシリーズ
 など

<受講者へのメッセージ>

オペラ収録の話を初めて聞いたときは驚きと不安のほうが正直大きかったですが、いざ収録が進むにつれ、FFの歴史の深さと、ゲーム制作がたくさんの人々の協力によって成り立っている、ということを改めて強く感じさせられる機会になりました。ローカライズスタッフとして収録に関わった私から見たその時のエピソードを皆さんに紹介できればと思います!
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ゲアホールド ポーラ ケイ

株式会社スクウェア・エニックス

ローカライズ部

EN トランスレーター

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<講演者プロフィール>

[略歴]
2015年 株式会社スクウェア・エニックス入社
ローカライズ部の日英翻訳者として
F2PのモバイルゲームからHDコンソールリメイクまで
様々なタイトルの英語翻訳を担当している。

[主な担当タイトル]
・聖剣伝説2 SECRET of MANA HD
・聖剣伝説3 TRIALS of MANA
・OCTOPATH TRAVELER オクトパストラベラー
・FINAL FANTASY PIXEL REMASTERシリーズ
 など

<受講者へのメッセージ>

オペラ収録の話を初めて聞いたのは、今回のFINAL FANTASY PIXEL REMASTERシリーズの翻訳を開始してしばらく経ってのことでした。収録への参加もリモートで実施されとてもチャレンジングでしたが、携わった全ての方々の協力によってとても素敵なシーンが生まれた、と今も非常に感動しています。
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金 在仁

株式会社スクウェア・エニックス

ローカライズ部

トランスレーター

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<講演者プロフィール>

[略歴]
2006年から産業から出版まで幅広い分野で翻訳者として活動
2018年 株式会社スクウェア・エニックス入社
ローカライズ部の日韓翻訳者として様々なタイトルの翻訳や監修を担当している

[主な担当タイトル]
・聖剣伝説3 TRIALS of MANA(監修)
・FINAL FANTASY PIXEL REMASTERシリーズ
 など

<受講者へのメッセージ>

FFVI原作のオペラシーンに衝撃と感銘を受けたプレイヤーの一人として、
今回そのシーンが自分の国の言葉で甦る(生まれ変わる)過程に携わることができて心が震えました。
その時の体験をお伝えすることで、少しでも今後のゲーム多言語ローカライズ展開を検討される際の参考になれば幸いです。
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