CEDEC運営委員会インタビュー

増田 謙太郎

CEDEC2024 プロダクション分野インタビュー

プロダクション分野 担当 増田 謙太郎

──プロダクション分野における最新の特徴を教えてください。
増田:

プロダクション分野は、ゲーム開発を支える様々なトピックを扱っています。
2024年では分野内におけるカテゴリ分けを2023年から大きく変更し、「プロジェクト・ピープルマネジメント(プロジェクト、人、組織に関する議論)」、「QA(品質保証、テスト手法・技法に関する議論)」、「ワークフロー(自動化、効率化の手法・技法に関する議論)」、「ナレッジマネジメント(知識・ノウハウに関する議論)」としました。
自動化・効率化は以前からプロダクション分野で取り扱っていましたが、近年QAに関連する自動化やテストをテーマにCEDECでご登壇いただく方が数多くいらっしゃいました。ゲーム業界において、QAに対する関心の高まりを感じ、重要なトピックとして扱うために、単独のカテゴリとさせていただきました。

──この分野で特に求めているトピックを教えてください。
増田:

2024年はコロナ禍後の時代に入り、会社・個人ともに働き方の多様化がさらに進んでいると感じています。多様化(リモートワーク、副業、グローバル化など)に適応するマネジメント、人材育成、アセットの管理の取り組みについて求めています。
また、ゲーム開発が大規模化、長期化している傾向もあるため、複雑なゲーム仕様に対する効率的なQA手法、長期運営タイトルを持続させる取り組みについても求めています。

──ご自身の経験や過去の応募者の反応から、応募するメリットはどう感じていますか?
増田:

ラーニングピラミッドという考え方に従うと、学んだことの定着率は、学びの方法により、大きく差があります。CEDECでの講演に応募するということは、「人に教える」ことと同じであると考えられるため、読書やグループディスカッションなどと比べると学びの定着率は良いです。普段仕事で取り組まれていることを応募という形で、「皆様からCEDECの運営メンバーに教えていただくこと」は、仕事の理解度をさらに高め、より良い仕事につながるきっかけになると考えています。

──CEDECでの登壇メリットについてはどう感じていますか?
増田:

プロダクション分野は、人との関係性を切り離して考えることができない分野です。特に、マネジメントに関わる方・他の職種と比べると新しい職種であるQAエンジニアの方は、組織の中で人数が少なく、孤独であることも多いと思います。だからこそ、組織外のつながりを作り、組織やワークフローをより良くしようと考えている方同士でコミュニケーションを取ることが重要だと考えています。登壇でCEDECに参加する方法は、セッションを聴講するのみでCEDECに参加する方法より、組織外のつながりを作りやすいです。登壇後のAsk The Speakerでの質疑応答、会場内の交流ラウンジや廊下で行われる聴講者からの感想共有などで生まれたつながりから、意気投合した方々で熱い議論が行われています。その結果、登壇された方は参加者の中で一番多くの知見を得ることになり、より良い仕事につながると考えています。

──最後に、公募を検討している方へメッセージをお願いします。
増田:

ゲーム業界にとって新たな指針となるような華々しい取り組みについて講演いただくことは、もちろん期待しています。一方、各ゲーム開発現場での泥臭い取り組み、うまくできなかったこと、苦い経験などの講演も重要だと考えています。みなさまのリアルな経験を、ぜひお寄せいただきたいです。
また、今年も昨年に引き続きハイブリッド開催です。登壇方法も、現地講演、動画講演、リモート講演と複数の選択肢があります。現地講演が難しい方も、ぜひリモート講演を選択いただき、リモートならではの内容で、ご講演いただきたいです。