アカデミック・基盤技術

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公募 AC    GD

データ分析、人工知能、実践を結ぶスポーツ戦略支援~カーリングの科学研究の紹介~

日時 
8月28日(金) 11:20~12:20
形式 
パネルディスカッション
プラットフォーム 
PC
モバイル
その他
受講スキル

スポーツの戦略に興味がある人、あるいは人工知能や思考ゲームに興味がある人

受講者が得られるであろう知見

カーリングの研究に関する最新の情報 ゲームとしてのカーリングの特徴の情報

セッションの内容

カーリングは最近日本でも人気が出てきたウインタースポーツであるが、「氷上のチェス」と言われるようにゲームとしての戦略の要素が大きい。カーリングにはゲームの記録の分析、人工知能を用いた戦略支援、実践としてストーンを投げるロボットの開発など情報処理のさまざまな研究要素が存在する。カーリングをゲームとして捉えると、不確定性、不完全情報性など興味深い特徴を有しており、面白いアプリケーションになる可能性がある。ここではカーリングの研究者と専門家にカーリングの科学研究の可能性について語ってもらう。

講師プロフィール

  • 松原 仁

    松原 仁

    公立はこだて未来大学

    教授

    1986年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了.同年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所.2000年公立はこだて未来大学教授.人工知能,ゲーム情報学,エンタテインメントコンピューティング,観光情報学などに興味を持つ.著書に「将棋とコンピュータ」,「鉄腕アトムは実現できるか」,「先を読む頭脳」(共著),「コンピュータ将棋の進歩」(共著),「一人称研究のすすめ」(共著),「観光情報学入門」(共著)など.人工知能学会会長,情報処理学会理事,観光情報学会理事,コンピュータ囲碁フォーラム会長などを務める.

    《講師からのメッセージ》

    ゲーム情報学はチェス,将棋,囲碁などもっぱら二人完全情報確定ゲームを対象としてきましたが,この種のゲームはかなりコンピュータが強くなってきたので,興味は多人数ゲーム,不完全情報ゲーム,不確定ゲームに移りつつあります.人狼とカーリングはとても面白い研究対象です.ぜひ多くの方々に興味を持っていただいて仲間として加わっていただくことを願っています.

  • 伊藤 毅志

    伊藤 毅志

    電気通信大学

    情報理工学研究科

    助教

    人間の思考過程、特にゲームをプレイする熟達者の思考に興味を持つ認知科学研究者。コンピュータ将棋では、合議アルゴリズムを提唱して、情報処理学会特製プログラム「あから2010」でも用いられる。2006年から、電気通信大学でUEC杯コンピュータ囲碁大会を運営、開催を行い、2013年からはプロ棋士とコンピュータ囲碁との置碁の定期戦「電聖戦」も運営。近年は、人間らしいゲームAI、対戦して楽しいゲームAIの研究に従事。不確定性を含むスポーツの戦略研究にも興味を持つ。著書には、「先を持つ頭脳」「一人称研究のすすめ」「人間に勝つコンピュータ将棋の作り方」「コンピュータ将棋の進歩5,6」など。

    《講師からのメッセージ》

    不確定性を含むゲームを題材としたAIの研究は、非常にエキサイティングです。
    戦略性の高いスポーツゲームをコンピュータ上で対戦するという試みは面白く、この講演では、「カーリング」を題材にその面白さをお伝えできればと思っています。

  • 桝井 文人

    桝井 文人

    北見工業大学

    情報システム工学科

    准教授

    大学では地球化学を学び,国内十数か所の火山活動を調査.大学卒業後,沖電気工業に入社し,機械翻訳や情報抽出などの研究開発プロジェクトに参画.以来,主戦場を情報科学分野に移し,三重大学工学部を経て,現在北見工業大学工学部准教授.この間,ベンチャー企業の経営も経験する.博士(工学).現在は,自然言語処理,観光情報学,カーリング情報学に関する研究に取り組むが,地域連携にも興味を持つ.人工知能学会,電子情報通信学会,情報処理学会,言語処理学会,AAAI,ACL,日本カーリング協会など各会員.

    《講師からのメッセージ》

    カーリングは選手のパフォーマンスだけでなくチーム戦術も大変重要な競技であり,情報科学的観点からの研究対象としても興味深いものがあります.今回は,研究テーマとしてカーリング競技を捉えた場合にどのように見えるのか,私の研究がどのような形で競技支援に繋がるのか,についてお伝えできればと考えています.

  • 柳 等

    柳 等

    北見工業大学

    工学部共通講座

    准教授

    昭和63年日本体育大学大学院体育学研究科修士課程を修了.財団法人スポーツ医・科学研究所研究部研究員,国立スポーツ科学センタースポーツ科学研究部契約研究員を経て,平成14年より現職.スポーツパフォーマンスの向上に関する研究, スノーシャベルによる除雪作業に関する研究に従事.大学カーリング部の顧問として学生選手を指導する旁ら,平成24年より公益社団法人日本カーリング協会強化委員長を務める.ソチオリンピックにはカーリング日本代表チームのチームリーダーとして参加.

    《講師からのメッセージ》

    カーリングのパフォーマンスには心技体知の要素が関わっています.カーリングの競技力向上に携わるものとして,カーリングの魅力を伝えるとともに,カーリングへの情報科学的アプローチに対する期待を述べたいと思います.

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