CEDEC 2020 ビジネス&プロデュース分野インタビュー

分野「ビジネス&プロデュース」
担当者「下田翔大」


――1.分野の紹介をお願いします

下田:名前の通り、ゲーム産業内の「ビジネス」「プロデュース」に繋がる分野を担当しています。ですが実際のところ、他の分野の枠組みに入らないけれど、業界にとって有用なものに関しては全て扱うという視点で取り組んでいます。

 

――2.この分野における講演の特徴はなんですか?

下田:いい意味で、雑多なところかなと思います。 みなさんが日常、ゲームに関わる仕事をしている中で、この知見は他の人に共有することで喜ばれるんじゃないかな、と思った瞬間があったなら、ぜひそれをメモしておいていただいて、気軽にご応募いただけるとうれしいです。

 

――3.昨今のトレンドはなんですか?

下田:日本はまだ、GDCと比較して分析が弱めかなと思っています。ゲーム内の分析だけではなく、昨今はこれまで分析が難しかったとされるTVCMの効果などについても可視化/定量化が進んでいます。また、ハイパーカジュアルゲームが率先して取り入れているデータ/分析ドリブン開発なども、他分野で生かせる知見になりえます。このあたりはひとつ重要なトピックになるのではないかと思います。また、いかにファンを作っていくのかという各社の取り組みについても去年から引き続き知見共有が進むとうれしいですね。5G、エッジAIなどの技術トレンドに関しても、具体的にビジネスに結びついた事例について、CEDECの場を利用して、積極共有していってほしいです。

 

――4.トレンドを踏まえ、個人的にぜひ聞きたいトピックはありますか?

下田:各社の副業解禁など、社会的に、働き方について見直していくべき時期が来ています。 そんな中、新しい働き方を見出した話や、ゲーム業界で身につけた力を他分野でも生かしていく様々な方法について、ぜひ話を聞いてみたいです。個人の力を最大化し、業界に生かしていくことで、社会全体としての発展に繋がります。起業された方や、フリーランスで働いている方なども多いと思いますが、ぜひCEDECの場に登壇していただけるとうれしいです。

 

――5.過去応募者からの反応はいかがですか?

下田:なんだかんだ、繋がりができたという話が多いですね。 参加する価値もあるのですが、やはり自身が講演したCEDECで他の人と繋がるのは特別な体験だと思います。普段の会話とは違うレベルでの意見交換ができるんですよね。 個人的にも、去年の講演者懇親会では、久しぶりに会う人たちと話ができてうれしかったです。ああいう場で会って話をすると、その密度はFacebookで繋がっているだけの状態とはやっぱり違うなと思います。

 

――6.応募を考えている方へのメッセージをお願いします。

下田:今の日本のゲーム業界を、自分の知見を共有することで「こう良くしていきたい」という夢を持って応募していただければうれしいです。応募書類を送る前に、ぜひその目線で見直していただけると。また、ゲーム業界外の人もぜひ、物怖じせずにどんどん応募いただけるとうれしいです。みなさんひとりひとりが、業界にとっては重要な知見を必ず持っています。このCEDECの場を利用して、みんなの力で、ぜひ日本のゲーム業界を一歩、二歩と、前へ進めていきましょう。

 

――ありがとうございました。